【ゴヤール サンルイ】買取のプロがゴヤールのトートバッグ”サンルイ”を徹底解説

■GOYARD(ゴヤール)について

創業の歴史

ゴヤールディンと呼ばれるヘリンボーン柄がプリントされたキャンバス地が特徴のゴヤール。
多くの人が一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

今では日本でも定着し人気上昇中のブランドの一つです。そんなゴヤールの歴史とアイテムの特徴を解説していきます。

ゴヤールの創業は今から200年以上遡った1792年です。ルイ・ヴィトンの創業年がは1854年なので、メゾンブランドの中でも歴史のある老舗ブランドといえます。

創業当時は、現在の「ゴヤール」という名称ではありませんでした。ピエール・フランソワ・マルタンが創業した「メゾン・マルタン」という旅行鞄のブランドが発祥となります。

ゴヤール サンルイ 偽物

その後、「メゾン・マルタン」は、高い技術による確かな品質と、バリエーション豊富なラインナップにより、当時のフランス貴族を中心に人気が広がっていきます。その人気は、フランスの王族に重用されるほどでした。

メゾンの後継者とゴヤールの誕生

現在のゴヤールのバッグといえば、独特なヘリンボーン柄のデザインのゴヤールディンと丈夫なコーティングキャンバス加工が特徴といえます。

しかし、このゴヤールディンは創業時にはなかったデザインです。
考案したのは、4代目の社長のエドモン・ゴヤールでした。

1834年に、現在の直営店が位置するサントノーレ通りにアトリエを移し、活動を広げていきますが、ピエール・フランソワ・マルタンには後継ぎがいませんでした。

そこで、当時の従業員であったルイ・アンリ・モレルを後継者として育て、会社を引継ぎましたが、不幸なことに、モレルは1852年にこの世を去ってしまいます。

そして、次の後継者となったのが、当時17歳の少年だったフランソワ・ゴヤールでした。彼は1856年から30年をかけて、受け継いだ会社をさらに成長させ、息子であるエドモン・ゴヤールにバトンを引渡し、現代のゴヤールの特徴となったゴヤールディンが誕生します。

ゴヤールとしての世界的な発展

1886年に事業を受け継いだエドモン・ゴヤールが、先代までの経営者たちと異なる点は「事業の拡大」に積極的であったことです。彼は、自身の会社の製品を「広告」と「規模の拡大」によって世界的なブランドへ育てました。

まず、「広告」という点では、1900年のパリ万博、1906年のミラノ博覧会、1908年のロンドンの英仏博覧会に出展し、それぞれ銀賞・金賞を受賞しています。

万博は、”芸術”と”技術”という点で、世界各国から優れた品物が集まり評価がされるイベントです。
WEBなどでさまざまな情報を知ることができる現代と違い、20世紀初頭に万博で受賞するということは世に知られるための絶好のPRとなりました。

次に「規模の拡大」ですが、万博での受賞を皮切りにフランスに3店舗、ロンドンやニューヨークにも販売店舗を構え世界的に事業の展開します。

「万博へ出展」→「賞を受賞」→「販売店舗の増加」という販路拡大までの流れは、なにもゴヤールに限ったことではありません。
ルイ・ヴィトンやエルメスも1800年代の後半に出展し受賞。その後世界的に店舗を増やしていきます。

つまり、当時のメゾンブランドが世界的に成功するためには、「万博で受賞」ということが、重要な要素だったと言えるのではないでしょうか。

■サンルイとは


ゴヤールのバッグと聞いて、まずイメージされるのがこのサンルイと呼ばれるトートバッグではないでしょうか?
日本で正規代理店が展開された2000年頃に、国内のファッションデザイナーやアーティストたちが、このサンルイの使用をきっかけに急速に人気が高まりました。

■最後に

ゴヤールは、ラグジュアリーブランドの中でも今後より注目を集めて行くと思われます。

既に販売が終了してしまった限定カラーも、リユースアイテムであれば手に入れることができるかもしれません。ぜひ、あなたのお気に入りのゴヤール・アイテムを探してみてはいかがでしょうか。

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